zenfone3で楽天モバイル

zenfone3(ZE520KL)でRakuten UN-LIMIT

1年間無料の楽天モバイルですが、zenfone3は公式の対応端末には入っていません。
ですが、LTE Onlyの設定とVOLTEの有効化で楽天モバイルに対応できます。ただし、難易度は高めです。

私のzenfone3のバージョンは日本版の最新ファームです。台湾版でも同じ手順で動くそうです(ishiさん、いりこさん、ありがとうございます。)

参考ページ

1.SIMカードは必ずSIM1に入れる

zenfone3で楽天SIMを使うには必ずスロット1にSIMカードを入れる必要があります。なのでmicroSIMが必要です。nanoサイズに切り取ってしまったばあいは、取り外した台紙が残ってたら、microSIMの枠を切り取ってアダプタとして使用できます。

2.APN設定を手動で行う

APN名 楽天(rakuten.jp)
APN rakuten.jp
MCC 440
MNC 11
APNタイプ default,supl,dun
APNプロトコル IPv4/IPv6
APNローミングプロトコル IPv4/IPv6
PDPタイプ IPv4/IPv6

 

APN名 ims
APN ims
MCC 指定無し
MNC 指定無し
APNタイプ ims
APNプロトコル IPv4/IPv6
APNローミングプロトコル iPv4/IPv6
ベアラー LTE

rakuten.jpとimsのAPN設定を追加します。

3.LTE-Onlyを設定する

色々方法がありますが、アプリを使うのが簡単かな。WiFi接続して、
Force LTE Onlyをインストールして、SIM1 LTE|3G|2G Settings をタップ
優先ネットワークを設定で”LTE Only”を選択する

ここまででデータ通信はできる様になります。my 楽天モバイル、Rakuten Linkアプリをインストールして設定します。楽天エリアであればSMSが届くので、楽天LINKの登録ができるようになります。楽天LINKが使えれば通話できます。問題は楽天エリア外に出るとSMSが届かないなどです。

4.パソコンを準備する(ここからかなり高度です)

当初はここまでだったんですが、twitter に完全対応させた書き込みがありました。

auエリアでもSMSや着信できるようにするには、VOLTEを有効にする必要があります。
これには開発メーカー用の専用ツールで設定を変更する必要があります。

必要なもの

  • windowsパソコン(macはわかりません)
  • adbコマンド
  • qualcomm USBドライバー
  • qpst

Qualcomm社が提供しているqpstというツールを使って、パソコンからzenfone3の設定を変更します。
qpstは開発メーカーが使用するツールですので、まずは使える様にするのがちょっと大変です。

※本来は開発メーカー用のアプリを使用して通信モジュールの設定を変更します。diagモードは本来、一般ユーザーには隠されています。自己責任でお願いします。

adbコマンドを準備する

adbはAndroidの開発ツールに付属しているツールです。
qpstを使うためには、まずUSB接続の設定を変更する必要があり、そのためにadbを使用します。
開発環境を全部いれるのは大変なので、上記のサイトを参考に最小限のツールをダウンロードしてインストールします。

adb debugを有効にする

  1. zenfone3の設定画面を開き端末情報、ビルド番号を7回タップして開発者オプションを有効にする
  2. 開発者オプション→USB デバッグを有効にする
  3. パソコンとUSBケーブルで接続する
  4. zenfone3側にデバッグの許可がポップアップするので許可する

diagモードを有効にする

USBでqpstが使える様にdiagモードを有効にします。パソコンでadbを操作します。

  1. スタートメニューからMinimal ADB and Fastbootを起動する
  2. コマンド画面で以下のコマンドを入力する
  3. adb shell
  4. 正常につながっていればプロンプトに端末のモデル名がでますのでsetpropを実行する
  5. 念のためgetprop persist.sys.usb.config を実行してdiagがセットされているか確認する
  6. exit してUSBケーブルを抜く
adb shell
setprop persist.sys.usb.config "diag,serial_smd,rmnet_ipa,adb"

2020/06/19追記

VOLTEで発信できない人は以下のコマンドも実行しておくといいかも。

setprop persist.dbg.ims_volte_enable 1
setprop persist.dbg.volte_avail_ovr 1
setprop persist.dbg.vt_avail_ovr 1
setprop persist.dbg.wfc_avail_ovr 1

元ネタはこちら(英語)

これを実行すると、LTE Only設定画面を開くとVOLTE関連のオプションが全部ONになります。

Qualcommドライバーをインストール

  1. 上記のサイトからドライバーをダウンロード
  2. USBケーブルでzenfone3を接続
  3. パソコンのスタートを右クリックしてデバイスマネージャをクリック
  4. Qualcomm HS-USB Diagnostics 9091が表示されているか確認
  5. ドライバーのCOMポートをメモ

デバイスがエラーになっていたら、プロパティーを開いて「ドライバーの更新」をクリック

ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索 をクリックしてください。

ここでつまる方が多いようです。ishiさんのコメントが参考になるかも。

他の方のご参考になればと思い、私が詰まった点を記載しておきます。
スマホに「USBをファイル転送に使用しますか? デバイスがコンピュータと接続されました。USBをファイル転送(MTP)で使用する場合は、「はい」を選択してください」と表示されますが、
・diagモードを有効にする作業では「はい」を選択
・Qualcommドライバーをインストールしてからの作業では「キャンセル」(もしくは何も選択しない)とする必要があります。
あと作業の過程でWin10がテストモードに入ってしまいましたが、これを解除する必要があるかもしれません。

上手くいかない場合は「Qualcomm HS-USB Diagnostics 9091」で検索して、他のサイトからドライバーをインストールしてみてください。(変なサイトもあるのであくまで自己責任)

 

 

qpstをインストールする

上記のサイトを参考にQPSTの2.7.460をインストールする

通信モジュールの設定を変更しますので、不安な方は上記のサイトを参考にQCNのバックアップをとっておきましょう。

QPST Configurationを起動する

  1. スタートメニューからQPST Configurationを起動する
  2. Portsタブをクリック
  3. COMポートが表示されない場合は、「Add New Ports」でCOMポートを追加する
  4. COMポートを選択して終了

PDCでKDDI 設定を有効化

これが最終手順です。

  1. スタートメニューからQPST→PDCを起動
  2. Deviceを選択
  3. KDDI_v11を右クリック
  4. SetSelectedConfig→Sub0 を選択して右下のActivateボタンを押す
  5. Sub1も同じようにActivate
  6. アプリを閉じて、USBケーブルを抜く

VOLTEアイコンが表示されるか確認

Zenfone3のモバイルネットワークの設定で4G LTE拡張モードをONにしてください。


手順が成功していれば、Zenfone3の上部にVOLTEアイコンが表示されるはず。

111に電話をかけて接続できるか確認して終わりです。

 

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